細菌(微生物)
一般細菌 | 配・給水における汚染の指標となります。 |
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大腸菌 | 大腸菌は、糞便中に多量に存在していることから、し尿汚染の指標となります。 |
金属
鉄 | 鉄管や工場排水が原因で検出されることがあります。鉄が多量に含まれていると、水が赤くなったり、味が変わったりします。 |
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カドミウム | 蓄積性の有害物質で、長期摂取すると慢性中毒として腎機能障害が起こります。 |
水銀 | 蛍光灯、乾電池などに使用されています。金属、無機、有機水銀があり、いずれも神経系に影響を与えます。 |
セレン | ガラス製造の添加物や半導体の材料として使用されます。工場排水によって汚染されることがあります。 |
鉛 | 天然水中には極微量しか存在しないため、工場排水などの汚染の指標となります。 |
ヒ素 | ガラス、染料、農薬などの原料に使われることが多く、肝・腎・脾臓・皮膚などに蓄積されます。母体では胎児に移行する性質があります。 |
六価クロム | 自然界ではほとんど存在しないため、発生源は人為的なものとされます。呼吸器系の障害を引き起こします。 |
亜鉛 | 排水の混入や亜鉛メッキの溶出が原因と考えられます。毒性は弱く、白濁したり、味が変わったりします。 |
銅 | 自然界に広く分布しています。水に金属味を与えたり、衣類などを青色に着色します。 |
ナトリウム | 地球上のあらゆる所に存在します。多量のナトリウム塩は高血圧症を引き起こします。 |
マンガン | 主な原因は地質によるものがほとんどです。水を黒色にします。 |
非金属
塩化物イオン | し尿汚染等の指標となります。海水の影響を受けると値が高くなります。塩化物イオン自体には衛生上の害はありません。 |
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硝酸性窒素および亜硝酸性窒素 | し尿汚染の指標となります。 多量に含む水を使用したミルクなどを乳児に与えると、メトヘモグロビン血症という病気を起こすことが知られています。海岸地帯の井戸水では、硝酸性窒素を多量に含む場合があります。窒素肥料、家庭排水、下水などが原因と考えられます。 |
アンモニア性窒素 | し尿汚染の指標となります。アンモニア性窒素自体は、衛生上無害です。 |
残留塩素 | 飲料水、プール水は塩素消毒するため、管理指標となります。(塩素消毒は、大腸菌の大部分に有効です) |
シアン | 自然界ではほとんど存在せず、メッキ工場の排水などに含まれます。低濃度では、めまい・頭痛、高濃度では、呼吸停止などの症状を引き起こします。 |
フッ素 | 斑状歯の原因と考えられている物質です。(斑状歯:歯の表面に白濁した模様が現れる症状) |
ほう素 | ほう砂として電気メッキ工程の緩衝材、メッキ液として用いられています。 |
一般性状
臭気 | 水の臭いを示します。以下のような原因が考えられます。 池、湖:藻類や放線菌の異常繁殖、水源汚染など地下水:バクテリアの繁殖、下水・汚水・排水の混入など 水道:配管や受水槽の塗装など |
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味 | 水の味を示します。 |
色度 | 水の色の程度を示します。鉄やマンガンなどの金属物質による影響が考えられます。 |
濁度 | 水の濁りの程度を示します。浮遊物および微生物によって濁り具合が変わります。濁度があると、塩素消毒の効果が減少することがあります。 |
pH値 | 酸性かアルカリ性かを示す指標です。飲用には中性(pH7前後)が望ましいとされています。 |
有機物等 (総有機炭素) |
水中の汚れ具合(有機物の量)を示します。他の項目と併せて、し尿汚染の指標となります。 |
カルシウム・マグネシウム等 (硬度) |
水の硬さを表します。飲み水としては、適度な硬度が望ましいとされています。 |
蒸発残留物 | 水中に溶けているものや、浮遊しているものの合計量を表します。 |
SS (浮遊物質) |
浮遊物質および微生物によって発生します。数値が高いと水が濁り、不透明になります。 |
BOD (生物化学的酸素要求量) |
有機物による水の汚染度の指標となります。水中の有機物質が、分解するために一定時間内に消費する酸素の量で表します。測定には5日間かかります。 |
COD (化学的酸素要求量) |
有機物による水の汚染度の指標となります。酸化剤で強制的に酸化する際に、消費される酸素の量を表します。 |
DO (溶存酸素) |
水に溶けている酸素の量を表します。数値が高いほどきれいな水を表します。 |
TOC (総有機炭素) |
水中に存在する有機物に含まれる炭素の総量です。COD、BODとともに有機汚濁物質の指標となります。 |
EC (電気伝導率) |
水に溶けている物質の概量を表します。電気の流れやすさの指標でもあります。工場排水などが混入するとすぐに変化します。 |
揮発性有機塩素化合物
四塩化炭素 | フロンの原料や、各種溶剤として使用されています。中枢神経衰弱や、腎・肝臓に影響を及ぼします。 |
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1,2-ジクロロエタン | 有機化合物の合成時の溶剤などに使われています。中枢神経抑制と消化器障害で、精神錯乱、めまい、おう吐などの症状が出ます。肝、腎、副腎障害も起こします。 |
1,1-ジクロロエチレン | 食品包装用フィルムや、ラップの原料として用いられています。 |
ジクロロメタン | 各種溶剤として使用されています。 |
シス-1,2-ジクロロエチレン | 各種溶剤として使用され、麻酔作用があります。 |
テトラクロロエチレン | ドライクリーニング洗浄剤として使用されています。 |
1,1,2-トリクロロエタン | 溶剤として使用されています。 |
トリクロロエチレン | ドライクリーニング洗浄剤として使用されています。甘い臭いがあり、嘔吐、腹痛、一時的な意識不明を引き起こします。 |
ベンゼン | 各種製品の合成原料や、溶剤として広く使用されています。中枢神経系の症状を引き起こします。 |
1,1,1-トリクロロエタン | ドライクリーニング洗浄剤として用いられています。 |
農薬類(有機化合物)
1,3-ジクロロプロペン | 畑地の土壌殺虫剤として使用されています。 |
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シマジン | 除草剤の一つで、野菜、果樹、芝生などに対して使用されています。 |
チウラム | 土壌処理殺菌剤の一つで、水稲、野菜、果樹、芝生などに対して使用されています。 |
チオベンカルブ | 除草剤の一つです。一年生雑草に有効とされ、水田、芝生、畑地などに散布されています。 |
有機リン | EPNなどの総称で殺虫剤として利用されています。 |
揮発性有機化合物
クロロホルム | トリハロメタン(THM)の1つで、浄水処理過程で生成される消毒副生成物です。 原水では検出されません。 |
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ジブロモクロロメタン | |
ブロモジクロロメタン | |
ブロモホルム | |
総トリハロメタン | クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの4物質の合計を表します。 |
その他
陰イオン界面活性剤 | 中性洗剤の中でも、代表的な洗剤です。 |
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フェノール類 | 不快臭味の原因となる物質です。 |
PCB | トランスやコンデンサーの絶縁油、ノンカーボン紙などに広く用いられて来ましたが、1972年(昭和47年)以降は生産されていません。 |