佐渡の湧き水 貴重な自然をたずねる
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45 3 67821 9 1512141316 19183017202829273332311011212223262425 仙道温泉畑野温泉178④ 温泉開発ブームは 500m程度、昭和 50 年さ ら に 平 成 に な っ て か ら潟県温泉案内」には、潟上鉱泉、湯之沢鉱泉、栗野江鉱泉(畑野地区)のほかに、城ヶ丘鉱泉(佐和田地区)の名前が書かれています。昭和 30 年代には全国的に温泉旅行ブームがわき起こり、佐渡でも城ヶ丘鉱泉は島民の保養地として賑わったといいます。昭和 40 年代後半以降、温度の高い温泉が開発されるようになると、鉱泉を沸かす旅館は次第に姿を消していきました。 現在、佐渡には約 20 の源泉があります。それらのほとんどは昔から自然湧出しているのではなく、ボーリングにより掘削して得られた人工の温泉です。佐渡の温泉開発の歴史は、昭和 42(1967)年に新潟大学が実施した平根崎の海底温泉の調査に始まります。昭和 44(1969)年には近くの高台で温泉掘削が行われ、これが温泉開発ブームの発端になっています。同じ頃には佐和田温泉や住吉温泉、八幡温泉など次々に温泉が開発されました。その頃の温泉開発は民間の事業主体が多かったようですが、平成に入ると全国的にふるさと創生事業が始まり、佐渡の当時の市町村でもその事業の一環として温泉開発を行いました。金井温泉や真野温泉、 相川温泉などをはじめとしてほとんどの市町村が温泉を持つようになり、温泉の数は一挙に 2 倍にもなりました。 掘削深度は時代とともに深くなり、昭和 40 年代に代からは 800 ~ 1,000m、1,200m、現 在 は 1,500mクラスが主体となっています。現在の佐渡の温泉の位置を図 1、状況を表 1 に示しました。 両津秋津温泉佐渡加茂湖温泉両津温泉新穂潟上温泉赤泊温泉羽茂温泉相川平根崎温泉相川温泉鹿伏温泉大佐渡温泉佐和田温泉相川長手岬温泉金井温泉佐渡八幡温泉小木海岸温泉小木温泉温泉の位置湧泉の位置図 1 温泉の位置佐渡の温泉

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