佐渡の湧き水 貴重な自然をたずねる
200/234

水質試験項目解説194  本調査では水道水質基準項目を基本として水質検査を行った。水道水質基準は水道法によって検査が義務づけられた検査項目であり、水道水として基準値以下であることが求められる項目である。 基準値は省令(平成 15 年 5 月 30 日厚生労働省令第 101 号)で定められている。 検査方法は平成 15 年 7 月 22 日厚生労働省告示第 261 号[一部改正平成 27 年 3 月12 日厚生労働省告示第 56 号]に従って実地した。 次に各項目の解説を示す。1  大腸菌  大腸菌は、ほ乳類や鳥類の糞便に由来するものが主であるが、土壌・穀物等に由2  一般細菌  一般細菌はいわゆる雑菌のことで、清浄な水に少なく、汚濁された水ほど多い傾3  カドミウム及びその化合物  汚染源としてはカドミウム含有製品製造工場や亜鉛採鉱・精錬所等の排出水が挙4  水銀及びその化合物  汚染源としては水銀製剤の製造工場、水銀使用の工場、病院、水銀鉱山等が挙げ5  セレン及びその化合物  汚染源としては鉱山、金属精錬所、セレン製品製造所等が挙げられる。生体必須来するものもある。ヒトに無害なものが多いが、疾患の原因となることもある。大腸菌が陽性の時は、動物の糞便等によって汚染されている可能性が考えられる。向にある。ヒトに無害なものが多いが、疾患の原因になることもある。げられる。富山県神通川流域で発生したイタイイタイ病の原因物質であり、過剰に摂取すると中毒症状を起こす。られる。ローマで発見されて以来、錬金術の重要対象物となっていた。水俣病や新潟水俣病の原因物質であり、過剰に摂取すると中毒症状を起こす。元素の構成成分であるが、過剰に摂取すると中毒症状を起こす。金属精錬所の排煙に含まれる微量のセレンで周辺住民に集団皮膚病が発生したことがある。 巻末資料 水質試験項目解説

元のページ  ../index.html#200

このブックを見る