佐渡の湧き水 貴重な自然をたずねる
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195 6  鉛及びその化合物  汚染源は蓄電池、合金、顔料、塗料、陶磁器、ガラス、農薬、活字、鉛管等を使7  ヒ素及びその化合物  汚染源は鉱山排水、精錬排水、工場排水、温泉などの混入が挙げられる。地下水8  六価クロム化合物  環境中に天然で存在するのは三価クロムに限られ、六価は人為的起源となる。主9  亜硝酸態窒素  (平成 26 年 4 月 1 日に追加)  後述の 11 参照10 シアン化合物イオン及び塩化シアン  自然水中にはほとんど含まれず、汚染源はメッキ工業、金銀精錬、写真工業、コー11 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素  水中の硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素の由来は無機肥料の使用、腐敗した動植物、12 フッ素及びその化合物  フッ化物として存在し、自然界では鉱物や温泉に含まれ、アルミニウム電解、半用する工場など様々である。石灰岩にわずかに含まれることがある。文明の進化とともに鉛による環境汚染が進み、地球的規模で進行している。過剰に摂取すると中毒症状を起こす。 では主に地質による。鉱山ヒ素中毒や森永粉乳ヒ素事件などの原因物質で、過剰に摂取すると中毒症状を起こす。たる汚染源はメッキなどクロム使用工場からの排水、クロム鉱床からの浸出水である。昭和 40 年代に全国的に井戸水のクロム汚染が多発した。過剰に摂取すると中毒症状を起こす。クス、ガス製造業等が挙げられる。水道原水にシアンが検出された場合、取水停止、給水停止の措置がとられている。過剰に摂取すると中毒症状を起こす。生活排水、下水汚泥、工場排水等である。過剰に摂取すると、メトヘモグロビン血症というチアノーゼ症が認められ、最悪の場合窒息状態となる。大人よりも乳児でこの傾向が強くなる。導体製造、歯磨きへの添加剤などの用途に用いられる。過剰に摂取すると、歯に斑状の染みができる症状や、骨が硬化する症状が起こる。 巻末資料 水質試験項目解説

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