199 33 非イオン界面活性剤 水に溶かしたとき、電荷を帯びず、イオンに解離しない界面活性剤のことをいう。34 フェノール類 天然水中には存在しない成分であり、汚染源はコークス・ガス工業、薬品合成工業、35 有機物(TOC) 有機物による水質汚濁指標として用いられる。天然には動物の排泄物、動植物の36 pH 値 pH は水素イオン指数または水素イオン濃度指数などともいい、水溶液の酸性、37 臭気 水につく臭いのことで、異常な臭気の有無を示す。藍藻類、粘液細菌、ジェオス38 色度 水の色の程度を示す。色のある水は快適な使用を妨げ、水の清濁、汚染の指標と洗剤容器のコンパクト化によって普及した。単独あるいは陰イオン界面活性剤と併用して広範囲に使用されている。水道水の発泡被害が報告されている。染料工業、フェノール樹脂製造工業等が挙げられる。灼くような味と特有の臭気があり、ヒトの組織に対し、著しい腐食作用がある。腐敗物質に由来し、人為的にはし尿、生活雑排水、生産過程の排水、農薬や肥料等に由来する。水中で自浄作用により無機化されるが、ある程度の有機物は残存する。アルカリ性(塩基性)の度合いを示す数値である。pH=7 の場合は中性で、pH の値が小さくなるほど酸性が強くなり、逆に pH の値が大きくなるほどアルカリ性が強くなる。地下水の pH は土壌中の生物作用により生じた二酸化炭素のために中性から酸性を示すことが多い。水中に溶けている二酸化炭素(遊離炭素)と各種の塩類などの割合によって pH 値が決まる。ミン、2- メチルイソボルネオールなどが原因物質となる。水の異常臭は飲料水、生活用水としての価値を減じ、衛生的な不快感を与える。なる。起因物質は様々あり、フミン質(植物のセルロースなどが微生物に分解されたもの)、金属、工場排水などが挙げられる。 巻末資料 水質試験項目解説
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