大佐渡トレッキングジオサイト すえきかき うち湧水の歴史 23 湧泉付近の看板(名水「虚空蔵清水」)には、次のように記されています。 『虚空蔵さんのふもとから湧き出る清水で、水量は年中かわることがない。周辺からは須恵器の欠けらが出土することから、この清水を中心に人家が集まる「垣の内」が形成されていた。』 また、虚空蔵堂の看板(虚空蔵さんと清水)にも次のようにあります。 『虚空蔵菩薩は無量の福徳・知恵を備え、常にこれらを衆生に与え願いを成就させるといわれ、密教における福徳祈願の本尊である。虚空蔵さんを信仰する越後蒲原の船乗りが、夢枕に立った僧から「我のところの水を訪ぬべし」とお告げを受け、ここを訪ねあて船に持ち帰ったところ、その清水が大判小判に変わっていたという言い伝えのあるのが、この「虚空蔵清水」である。』 椿集落では、村の名にちなんだツバキの木を保護し、殖やしていこうとする動きが起こっています。平成 12(2000)年から青壮年層を中心に村おこしの活動が始まり、山の竹藪を切り開いてツバキの苗木を植える活動が行われており、現在は 200 ~ 300 本(内 20~ 30 本は古木)の椿が植えられています。 虚空蔵堂の管理者により、虚空蔵堂及び虚空蔵清水付近の草刈りが行われています。 名水「虚空蔵清水」(看板)、虚空蔵さんと清水(看板) 萩野よしゆき(2012)故里つばき佐渡椿村村史図 2-7 ヤブツバキ② 虚空蔵清水周辺情報保全活動文 献
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