よくある質問

Faq

1. 質量の単位
1kg(キログラム)=1000グラム
1g(グラム)
1mg(ミリグラム)=1000分の1グラム
1μg(マイクログラム)=100万分の1グラム
1ng(ナノグラム)=10億分の1グラム
1pg(ピコグラム)=1兆分の1グラム

2.体積の単位
1L(リットル)
1mL(ミリリットル)=1000分の1リットル

3.濃度の単位
1mg/L(ミリグラムパーリットル)
1mg/kg(ミリグラムパーキログラム)
1%(パーセント)=100分の1
1ppm(ピーピーエム)=100万分の1
1ppb(ピーピービー)=10億分の1
1ppt(ピーピーティー)=1兆分の1

4.pH
pHとは、性質(酸性・アルカリ性)の程度をあらわす単位です。0から14までの数値で表現され、pH7が中性、7より低いと酸性、7より高いとアルカリ性になります。


5.電気伝導率(EC)の単位
電気伝導率は電気の流れやすさの指標で、電気抵抗の逆数です。

1S/m(ジーメンスパーメートル)=10mS/cm(ミリジーメンスパーセンチメートル)
1S/m(ジーメンスパーメートル)=10,000μS/cm(マイクロジーメンスパーセンチメートル)

6.コロニーの単位
CFU(Colony Forming Unit)は雑菌検査の結果に使われる単位で、培地で培養した菌が作る集団(コロニー)の数を表します。例えば「200 CFU/mL 以下」と言った場合は「1 mL 中 200コロニー以下」という意味です。

7.定量下限値
定量下限値とは、ある分析方法で、目的物質の定量が可能な最小値、または濃度のことです。

8.指数表示
3×10-6g(3かける10のマイナス6乗グラム)といった表現を「指数表示」といいます。「0」がたくさん並ぶと書く方も読む方も煩わしく、間違いやすいので指数表示が使われます。「3×10-6g」の場合、3の前に0を6個つけて「0.000003g」となります。
また、10 の代わりに E を使うこともあります。 例えば「5.2E+7mg」は、5.2×10 の 7乗 mg で「52,000,000mg」となります。

細菌(微生物)

一般細菌配・給水における汚染の指標となります。
大腸菌大腸菌は、糞便中に多量に存在していることから、し尿汚染の指標となります。

金属

鉄管や工場排水が原因で検出されることがあります。鉄が多量に含まれていると、水が赤くなったり、味が変わったりします。
カドミウム蓄積性の有害物質で、長期摂取すると慢性中毒として腎機能障害が起こります。
水銀蛍光灯、乾電池などに使用されています。金属、無機、有機水銀があり、いずれも神経系に影響を与えます。
セレンガラス製造の添加物や半導体の材料として使用されます。工場排水によって汚染されることがあります。
天然水中には極微量しか存在しないため、工場排水などの汚染の指標となります。
ヒ素ガラス、染料、農薬などの原料に使われることが多く、肝・腎・脾臓・皮膚などに蓄積されます。母体では胎児に移行する性質があります。
六価クロム自然界ではほとんど存在しないため、発生源は人為的なものとされます。呼吸器系の障害を引き起こします。
亜鉛排水の混入や亜鉛メッキの溶出が原因と考えられます。毒性は弱く、白濁したり、味が変わったりします。
自然界に広く分布しています。水に金属味を与えたり、衣類などを青色に着色します。
ナトリウム地球上のあらゆる所に存在します。多量のナトリウム塩は高血圧症を引き起こします。
マンガン主な原因は地質によるものがほとんどです。水を黒色にします。

非金属

塩化物イオンし尿汚染等の指標となります。海水の影響を受けると値が高くなります。塩化物イオン自体には衛生上の害はありません。
硝酸性窒素および亜硝酸性窒素し尿汚染の指標となります。
多量に含む水を使用したミルクなどを乳児に与えると、メトヘモグロビン血症という病気を起こすことが知られています。海岸地帯の井戸水では、硝酸性窒素を多量に含む場合があります。窒素肥料、家庭排水、下水などが原因と考えられます。
アンモニア性窒素し尿汚染の指標となります。アンモニア性窒素自体は、衛生上無害です。
残留塩素飲料水、プール水は塩素消毒するため、管理指標となります。(塩素消毒は、大腸菌の大部分に有効です)
シアン自然界ではほとんど存在せず、メッキ工場の排水などに含まれます。低濃度では、めまい・頭痛、高濃度では、呼吸停止などの症状を引き起こします。
フッ素斑状歯の原因と考えられている物質です。(斑状歯:歯の表面に白濁した模様が現れる症状)
ほう素ほう砂として電気メッキ工程の緩衝材、メッキ液として用いられています。

一般性状

臭気水の臭いを示します。以下のような原因が考えられます。 池、湖:藻類や放線菌の異常繁殖、水源汚染など
地下水:バクテリアの繁殖、下水・汚水・排水の混入など
水道:配管や受水槽の塗装など
水の味を示します。
色度水の色の程度を示します。鉄やマンガンなどの金属物質による影響が考えられます。
濁度水の濁りの程度を示します。浮遊物および微生物によって濁り具合が変わります。濁度があると、塩素消毒の効果が減少することがあります。
pH値酸性かアルカリ性かを示す指標です。飲用には中性(pH7前後)が望ましいとされています。
有機物等
(総有機炭素)
水中の汚れ具合(有機物の量)を示します。他の項目と併せて、し尿汚染の指標となります。
カルシウム・マグネシウム等
(硬度)
水の硬さを表します。飲み水としては、適度な硬度が望ましいとされています。
蒸発残留物水中に溶けているものや、浮遊しているものの合計量を表します。
SS
(浮遊物質)
浮遊物質および微生物によって発生します。数値が高いと水が濁り、不透明になります。
BOD
(生物化学的酸素要求量)
有機物による水の汚染度の指標となります。水中の有機物質が、分解するために一定時間内に消費する酸素の量で表します。測定には5日間かかります。
COD
(化学的酸素要求量)
有機物による水の汚染度の指標となります。酸化剤で強制的に酸化する際に、消費される酸素の量を表します。
DO
(溶存酸素)
水に溶けている酸素の量を表します。数値が高いほどきれいな水を表します。
TOC
(総有機炭素)
水中に存在する有機物に含まれる炭素の総量です。COD、BODとともに有機汚濁物質の指標となります。
EC
(電気伝導率)
水に溶けている物質の概量を表します。電気の流れやすさの指標でもあります。工場排水などが混入するとすぐに変化します。

揮発性有機塩素化合物

四塩化炭素フロンの原料や、各種溶剤として使用されています。中枢神経衰弱や、腎・肝臓に影響を及ぼします。
1,2-ジクロロエタン有機化合物の合成時の溶剤などに使われています。中枢神経抑制と消化器障害で、精神錯乱、めまい、おう吐などの症状が出ます。肝、腎、副腎障害も起こします。
1,1-ジクロロエチレン食品包装用フィルムや、ラップの原料として用いられています。
ジクロロメタン各種溶剤として使用されています。
シス-1,2-ジクロロエチレン各種溶剤として使用され、麻酔作用があります。
テトラクロロエチレンドライクリーニング洗浄剤として使用されています。
1,1,2-トリクロロエタン溶剤として使用されています。
トリクロロエチレンドライクリーニング洗浄剤として使用されています。甘い臭いがあり、嘔吐、腹痛、一時的な意識不明を引き起こします。
ベンゼン各種製品の合成原料や、溶剤として広く使用されています。中枢神経系の症状を引き起こします。
1,1,1-トリクロロエタンドライクリーニング洗浄剤として用いられています。

農薬類(有機化合物)

1,3-ジクロロプロペン畑地の土壌殺虫剤として使用されています。
シマジン除草剤の一つで、野菜、果樹、芝生などに対して使用されています。
チウラム土壌処理殺菌剤の一つで、水稲、野菜、果樹、芝生などに対して使用されています。
チオベンカルブ除草剤の一つです。一年生雑草に有効とされ、水田、芝生、畑地などに散布されています。
有機リンEPNなどの総称で殺虫剤として利用されています。

揮発性有機化合物

クロロホルムトリハロメタン(THM)の1つで、浄水処理過程で生成される消毒副生成物です。
原水では検出されません。
ジブロモクロロメタン
ブロモジクロロメタン
ブロモホルム
総トリハロメタンクロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの4物質の合計を表します。

その他

陰イオン界面活性剤中性洗剤の中でも、代表的な洗剤です。
フェノール類不快臭味の原因となる物質です。
PCBトランスやコンデンサーの絶縁油、ノンカーボン紙などに広く用いられて来ましたが、1972年(昭和47年)以降は生産されていません。